【F1 2019】MGTCup Season10 Rd.4 アゼルバイジャンGP

F1 2019 長距離部MGTCup Season10 Rd.4が12/22(日)にアゼルバイジャン バクー市街地サーキットで行われ、マックス・レモンスカッペン(レッドブル)が2位に44秒差をつける圧倒的速さで勝利を飾った。
2位には昨シーズン表彰台9回の猛者、フェラーリのアルチャン・ワンコッテル、3位にはルノーのワン・イボウが入り、それぞれ今シーズン初の表彰台を獲得した。
3位のワン・イボウはレース後「くぁrtfぐyhんっjp@;。・:¥「」 」と流暢な中国語でコメント。喜びをあらわにした。



現地バクーは曇り空。
フロントウイングに余裕のないアルファロメオが一足早い冬休みを満喫する中、全17台が一斉にスタートをきった。

最初のアクシデントはミディアムスタートのプニトール(レーシングポイント)。3周目の1コーナーで止まり切れずに壁に追突。フロントウィングを壊してしまう。
ここでレースディレクターのマイケル・マシはすかさずバーチャル・セーフティカーを発動した。

その翌周。今度はハードスタートのミヤッセン(ハース)が同じ1コーナーで止まり切れずに壁に衝突。フロントウィングを壊してしまう。
ここでレースディレクターのマイケル・ナシはすかさずバーチャル・セーフティカーを発動しないことを決定した。

両者共に1コーナーでのウイング破損ということもあり、丸々1周ウイングなしでの走行を余儀なくされ戦線から脱落してしまった。

バクーの壁は上位陣にも牙をむく。
次に壁の餌食になってしまったのが2位走行中のワン・イボウ(ルノー)と5位走行中だったメガボンレッドブル)。
ただ8周目だったこともあり丁度ルーティンのピットが近かったため、大きなロスとはならずにコースに復帰していく。

10周目にはシローデス・ザコス(マクラーレン)がフロントウイングを破損。後方に沈んでしまう。

11-12周目にはペギー(ウィリアムズ)とワン・イボウによる2台のプロレス(?)が発生。
これに対しレースディレクターのマイケル・ムシはバーチャル・セーフティカーどころかイエローも出さないことを決定した。

13周目にはザコス(3周ぶり2回目)が再びピット。ウイングを交換する。
17周目にはクジョアト(トロロッソ)の7秒後方でレースを展開していたバコージャン(ハース)がウイング破損。
19周目にはナノンツ(マクラーレン)がウイング交換の為にピットイン。

23周目にはレッドブルのメガボン(15周ぶり2回目)とトロロッソのクジョアト(2周連続PIT・初)とマクラーレンのナノンツ(4周ぶり2回目)がウイング交換。
25周目にはザコス(12周ぶり3回目)、28周目にザリザリ(初)、29周目にはバコージャン(11周ぶり2回目)、30周目にはナノンツ(7周ぶり3回目)、名手ペギー(初)がウイング破損でピットイン。
30周で10人、15ウイングが地に還っていった。

31周目には暫定3番手走行中だったネオス(レーシングポイント)がウイング交換。表彰台争いから脱落してしまう。

39周目以降は最年少クジョアトの一人舞台。

41周目、クジョアトがアタックを開始するも
コース幅の狭い世界遺産エリアでヒューン!! グルグルグル!!!キキィィィィィ!!!!!と大スピン! しかしながらウイングはノーダメージ。
他チームからの抗議ですぐさまウイングの強度について審議がなされるも、直後の左コーナーでガン!と壁に追突してウイング破損。
ウイングがレギュ通りであることを証明して見せた。

また43周目に2回目のアタックを試みるも失敗に終わる。
最後は47周目で再度タイヤ交換。 最後はきっちりFLを残したが、6回のピットインをしてしまい、若さが出てしまった苦いレースとなってしまった。

最終周ではザコス(マクラーレン)がピット入り口(?)で大破。
レースディレクターのマイケル・ノシ(・ω・)ノシは帰路についていたのでバーチャル・セーフティカーが出ることはなかった。

そのままレースは終了。
計42回のピットインが行われる怒涛のピットラッシュとなったが17台全車完走扱いとなった。

ドライバー・オブ・ザ・ディには3位表彰台を獲得したワン・イボウ(ルノー)が選出。
またピットストップ賞は解説陣の目をかいくぐりサンスーのウイングを交換して見せたルノーが選ばれ、ルノーのダブル受賞となった。


次戦からは来年からの開催となる。
来年からは舞台をヨーロッパに移し、スペイン カタロニア・サーキットで幕を開ける。

4戦終わって満足な結果を残せた者、不完全燃焼で終わった者、多様な者がいるがF1長距離部は、しばし短い冬休みを迎える。

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