【F1 2019】MGTCup Season10 Rd.11 ドイツGP


【F1 2019】MGTCup Season10 第11戦 ドイツGP
F1 2019 長距離部MGTCup Season10 Rd.11が4/5(日)ドイツ・ホッケンハイムリンクで行われ、サジョウ・クジョアト(トロロッソ)が熾烈なタイムバトルを制し11番手スタートから今季4勝目を飾った。

2位に入ったのはマックス・レモンスカッペン(レッドブル)。序盤に複数回起きた電気系統のトラブルにより最後までクジョアトを捕らえることが出来なかった。

3位に入ったのはデスサンダー・メガボンレッドブル)。終盤にインからアウトから縦横無尽にコースを駆けめぐりオーバーテイクを連発! 見事3位表彰台を獲得した。

この3者はいずれもQ2敗退。10番手以降からのスタートで表彰台獲得となった。

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スタート

現地ドイツは曇り。シーズン後半戦のスタートを告げるレッドシグナルが消えると同時に全18台が一斉にスタート!したかに見えた。。。。
しかしここで6戦ぶりの出場で3番手グリッドを獲得していたワンコッテル(フェラーリ)にラグが発生してしまう。

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3番手スタート ワンコッテル(フェラーリ)が姿勢を乱す・1
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3番手スタート ワンコッテル(フェラーリ)が姿勢を乱す・2

このアクシデントの影響を受けてしまったのがゴゴルトン(メルセデス)とワン・イボウ(ルノー
ウイングを破損してしまい1周目からのピットインを余儀なくされてしまう。

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1周目にピットインを行うゴゴルトンとワン・イボウ

また12コーナーでは9番手を走っていたザリザリ(トロロッソ)が12コーナーでコースアウト。荒れたオープニングラップとなってしまう。

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1周目、ザリザリ(トロロッソ)12コーナーでコースアウト

3周目には挽回を図るワンコッテル(フェラーリ)がバコージャン(ハース)と接触。15番手まで順位を落としてしまう。

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2周目、ワンコッテルとバコージャンの接触・1
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ワンコッテルとバコージャンの接触・2


5周目の12コーナーでは5番手を走っていたプニトール(レーシングポイント)が12コーナーで姿勢を乱し壁に激突!ウイングを破損してしまう。

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5周目 プニトール(レーシングポイント)が12コーナーでクラッシュ
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プニトール その2


序盤から大荒れの展開となった。
そんな中序盤は4台による先頭争いが勃発していたが7周目終わりに先頭を走っていたネオス(レーシングポイント)がピットイン。8周目には変わってトップに立っていたンクレール(フェラーリ)がピット。
これで一時期ピケージ・シニア(ウィリアムズ)がリードラップとなった。

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一瞬ながらリードラップを獲得したピケージ(ウィリアムズ)

ソフト勢がピットイン後はトップからクジョアト(トロロッソ)、レモンスカッペン(レッドブル)、メガボンレッドブル)、ナノンツ(マクラーレン)とQ2進出できなかった組が、等間隔でレースを展開することになった。

21周目にはネオス(レーシングポイント)が12コーナーで姿勢を乱し9番手まで順位を落としてしまう。レーシングポイントは2台とも12コーナーに泣いた。

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21周目 ネオスが12コーナーでスピン


23周目では密接による濃厚接触が発生した。(2枚目はピュリツァー賞の写真部門にノミネートされている。)
なおこのレースを現地で見ていたリカルド・ゾンタは「あいつらファンタジーだ!」と叫んだという。

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ピケージとネオスの濃厚接触
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ピケージとネオスの濃厚接触・2


30周目、ハードタイヤでレースを引っ張っていたミヤッセン(ハース)がピットイン。
ピットタイミング的に1stopは難しいと思われたが、フランス戦でも1stopは難しいと言われる中見事に1stopを成功させた前例があった。
それでも解説は1stopはない。と豪語。 フェラーリのストラテジスト(※1)らしい”俺たち解説”を披露した。
(※1.フェラーリドライバーのワンコッテルにたまにペナ状況等を横流ししている)

33周目にはリカルド・ソンタク(マクラーレン)がメガボンレッドブル)に順位を明け渡した。
タイヤ状況が違うため戦略的な対応だったが、ファスターザンユー発祥の地だったことが災いして結果としてイジられる形となってしまった。


35周目にはネオスが16コーナーでスピンアウト。タイヤ温度が上がりすぎたためそのままピットインを慣行した。

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35周目 ネオスが16コーナーでスピンアウト


レースは後半。ここまで目立たないながらも激しいタイムバトルでトップ争いをしていた首位クジョアトと2位レモンスカッペン。
51周目。2位のレモンスカッペンが先にピットレーンに向かったがここで痛恨のピットレーン速度超過。5秒のペナルティを受けてしまい万事休す。

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51周目 レモンスカッペン ピットレーン速度超過

レースは残り10周。
ここで毎戦恒例の3番手争いが激化した。
レースが動いたのは57周目の6コーナー

3ワイドでブレーキング勝負

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3ワイドでブレーキング勝負

3ワイドで旋回

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3ワイドで旋回

3ワイドで立ち上がる

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3ワイドで立ち上がる


このバトルを真後ろで見ていた、語彙力が豊富で物事を的確に表現できるミヤッセンがただ一言「やべぇ」と言わしめた見事なバトルだった。
なお客席でこのバトルを見ていたリカルド・ゾンタは「あいつらクレイジーだ!」と叫んだという。

レースはそのまま終了。
優勝はクジョアト(トロロッソ
2位にはレモンスカッペン(レッドブル
3位はタイヤ摩耗で優位に立っていたメガボンレッドブル)が制した。

ファステストラップは65周目にプランFを刊行したワン・イボウが100分の1秒差で見事に獲得した。

次戦は第12戦ハンガリーGP。4/12(日) 21:20~より開催される。
抜けないコースであるため予選から激しい戦いになることが予想される。