【F1 2019】MGTCup Season10 Rd.7 カナダGP


【F1 2019】MGTCup Season10 第7戦 カナダGP 決勝

F1 2019 長距離部MGTCup Season10 Rd.7が2/23(日)カナダ・モントリオールで行われ、マックス・レモンスカッペン(レッドブル)が4番手スタートから今季6勝目を飾った。

今季初ポールからのスタートだったサジョウ・クジョアト(トロロッソ)は終盤にウイングを壊してしまい惜しくも2位。

そして3位には年一回の表彰台男、シローデス・ザコス(マクラーレン)が獲得。残り14戦を残して早くも来年も表彰台に昇ることを誓った。

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スタート

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スタート 1コーナー


現地カナダはスタートは晴れだが、予報では45分後に雨が来るとの発表。
各チーム天気図を注視しながら全16台が一斉にスタートした。
スタートでは3位スタートのザコス(マクラーレン)が2番手スタートのメガボンレッドブル
をタイヤの差を生かして攻略。2位に浮上する。

レースが動いたのは6周目。
最終コーナー 通称:チャンピオンズウォールでマクラーレンのナノンツが曲がり切れずに壁に激突。
バーチャル・セーフティカーが導入される。

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ナノンツ(マクラーレン) 最終コーナー

予報よりかなり早く雨がポツポツくる中、9周目にザリザリ(トロロッソ)が最終コーナーで慣性ドリフトを披露。
これをギリギリで回避したのは後ろを走っていたバコージャンとミヤッセン(共にハース)。
温厚な2人は特に意に介してはいなかったが、チームボスのハンター・シタイナーは激怒し、トロロッソチームに抗議に走った。

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ザリザリ(トロロッソ)の慣性ドリフトを特等席で見るミヤッセン


事態が大きく動いたのが9周目。予想よりも30分ほど早く雨が降ってきたのだ。
DRSが無効となると同時に9コーナーでペギー(ウィリアムズ)とヒロッツィ(アルファロメオ)がスピン!
また10コーナーではワン・イボウ(ルノー)とネオス(レーシングポイント)もスピン!
更にはトップ走行中だったさゆみもハーフスピンを期しメガボンが首位を奪還した。
またペギーをミヤッセンがギリギリでかわした件でシタイナーが今度はウィリアムズのピットに抗議に走ったのは言うまでもない。

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ロバート・ペギー(9コーナー)

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ワン・イボウ(ルノー)10コーナー

9周目終わりに全車一斉にピットイン!
ここで損をしたのが4位を走行中だったレモンスカッペン(レッドブル)。メガボンとピットが被ってしまい待たされてしまう!幸いにも4番手で復帰したが1位とは10秒差ついてしまう。

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レッドブルの2台同時ピットイン


しかしここから1周1.2~3秒、周りより速いタイムで周回を重ね25周目にはトップ2台に追いつくペースを披露した。

28周目、最終コーナーでザリザリ(トロロッソ)がクラッシュ!リアタイヤが取れてリタイアとなってしまう。
この時コース上のど真ん中にマシンが止まってしまったが、マイケル・マシ事務局長は緊急非常事態宣言は出さなかったのでSCが導入されることはなかった。

レースは35周目。5番手、6番手を走行中だったゴゴルトン(メルセデス)、バコージャン(ハース)が同時にピット。ドライタイヤに交換すると同時にDRSが有効。ドンピシャのタイミングでピットインを行った。この周では5台がピットイン。
翌周にはレモンスカッペンを除くドライバーがピットイン。レモンスカッペンはチームメイトとまたピットが被ることを避けたのか1周伸ばした。

これでレモンスカッペンはまた前に7秒差つけられる展開となってしまう。


レースは44周目。ネオス(レーシングポイント)が体制を乱しスローダウン。その時後方から来ていたミヤッセンが避けようとし大クラッシュ!
翼を授かる事故が起きてしまった。
ミヤッセンの安否を確認後、ハンター・シタイナーはレーシングポイントのピットn(以下略

このアクシンデントによりセーフティーカーが導入された。

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ミヤッセン(ハース) 翼を授かる


またSCラン中にもアクシデントは続く。
ネオスとンクレール(フェラーリ)がドライブスルーペナルティを課されてしまう。
46周目にはプニトール(レーシングポイント)に何故か黒旗が提示されるも誤報であったことが判明。何故黒旗が振られたのか今現在理由は明らかになっていない。
またSC中にワン・イボウ(ルノー)もヘアピンでクラッシュ。何故クラッシュしたのかは今現在理由は明らかになっていない。
これにはルノースタッフも困惑を隠しきれなかったようだ。。。

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SC中のスピンに困惑を隠しきれないスタッフ

レースは49周目に再スタート。
ジョアト、レモンスカッペンが再スタートと同時に後ろをジリジリ引き離す。

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再スタート 49周目

ここからはタイムペナを含めて3番手をメガボン、ザコス、ペギー、ゴゴルトン、バコージャン、ピケージ・シニアの6台で争う形となった。

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熾烈な3位争い (ペナの都合上3位の座は1周毎に変わっている)

レモンスカッペンの猛攻を防いでいたクジョアトだったが60周目最終コーナーで耐え切れずウイング破損。このアクシデントにより一時期タイム上で4位まで順位を落としたが、粘りの走りで2位を獲得した。

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最終コーナーでクジョアトのパーツが飛び万事休す

64周目にゴゴルトンがウイング破損の為ピット。残り6周で表彰台争いから脱落してしまう。
一時期タイム上では3番手だったバコージャンもウイング破損でズルズル後退。残り5周で表彰台争いから脱落してしまった。

そのままメガボンが3位と思われたが残り2周でウイング破損のクジョアトに捕まる。そしてこの1周が明暗を分けた。

そのままレースはチェッカー!トップはレモンスカッペン。2位に入ったのはクジョアト。

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レモンスカッペンがトップでチェッカーを受ける

そして気になる3位.....見た目はメガボンが入るが、ペナ差でザコスが逆転!両者の差は僅か0.1秒。
5位ピケージの差も僅か0.9秒差だった。
70周走って3~5位の差が1秒以内という結果だった。

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70周走って 3位~5位のタイム差は1秒以内

これによりレモンスカッペンが今期7戦6勝。

またドライバーオブザデイには表彰台を獲得したザコスが獲得している。

次戦の舞台はフランス。
ここまで苦戦(社畜)を強いられているメガボンが練習時間を増やすことを公言。 TOP2の牙城に近づけるか注目である。