【F1 2019】MGTCup Season10 Rd.8 フランスGP

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F1 2019 長距離部MGTCup Season10 Rd.8が3/8(日)フランス・ポールリカールサーキットで行われ、サジョウ・クジョアト(トロロッソ)が4番手スタートから今季2勝目を飾った。

2位に入ったのは6連勝を狙っていたマックス・レモンスカッペン(レッドブル)。3周目の10コーナーで単独スピンを期してしまい優勝を逃した。
失ったタイム自体は10秒程度だったが、レース中盤は渋滞にはまり思うようなレースが出来なかった。

3位に入ったのはデスサンダー・メガボンレッドブル)。
最終的にノーペナ走法でミヤッセン(ハース)、ザコス(マクラーレン)を逆転。4戦ぶりに表彰台獲得となった。

レース開始前から会場は盛り上がった。
まず長距離部を観戦視点で支えていたテッ・チャンが2年ぶりにアルファロメオからドライバーとしてコース復帰し話題となった。
またルノーの母国となるフランス。ドライバーのワン・イボウとサン・スーの大応援団が現地に訪れたが昨今の情勢を鑑み、スタート2時間前になって自宅観戦をするようにワン・イボウが呼びかけた。

最後にレース開始前を盛り上げたのはピケージ・シニア(ウィリアムズ)
当人も後に最も刺激的だったのはレース開始前だった。と語った
フォーメーションラップ中に1コーナーでスピンを期してしまったのだ!
オフィシャルにスタート位置に押し戻され何とかグリッドに着くことはできた。

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フォーメーションラップ中にスピンしてしまうピケージ

現地フランスは晴れ。定刻通りに全18台が一斉にスタートした。
1コーナーを制したのは2番手スタートだったザコス(マクラーレン)。ポールスタートのレモンスカッペンが蹴り出しでリアが流れたのを見逃さずトップで1コーナーを通過。またレモンスカッペンはスタートでリアが流れたことで直観的にセッティングを外したことを悟った。

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スタート

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スタート 2コーナー

また我らがテッ・チャンは9番手スタートだったが混乱に巻き込まれ最後尾まで落ちてしまう。
2年ぶりのレースで単独で走ろうと1周目にピットに入るが、速度超過ももらってしまい、慌ただしい1周目となってしまう。

レースが大きく動いたのは3周目。
2位走行中だったレモンスカッペンが高速の10コーナーで単独スピン! ルノーの大応援団からどよめきが起こった。

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3周目10コーナー レモンスカッペンのスピン

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レモンスカッペンのスピン クジョアト視点
失ったタイムは10秒ほどだったが、順位は11番手まで後退。
このスピンを見て静観していたクジョアトが動く。5周目のミストラルシケインでザコスをかわしトップに浮上。
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5周目 クジョアトがトップに浮上

レースは7周目。先陣を切ってバコージャン(ハース)がルーティンのピットイン。
7~12周目の間にQ3進出組は全員ピットインを行った。

ここでピットイン組とミディアムスタート組がコース上で交錯。隊列レースの模様を呈してきた。

しかし12周目ここでトロロッソのザリザリが隊列から除隊。

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12周目 ザリザリ(トロロッソ)が除隊

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隊列レース・1

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隊列レース・2

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隊列レース・3

また18周目2コーナーでサン・スーがスピンアウト!17番手まで落ちてしまう。

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17周目2コーナー サン・スー(ルノー)のスピンアウト

その後は隊列レースは解消。いくつかのスピン・コースアウトが発生したが一連の隊列レースでウイングを壊すものはいなかった。

そのまま中盤戦は各車タイヤを労わりながらの走行が続いた。

レースは終盤。3周目に2番手走行中にスピンしたレモンスカッペンが再び2番手のポジションに戻ってきたのは43周目だった。
戦略の違いもあるので一概には言えないが、10秒のタイムロスを40周かけて戻したのである。

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43周目 ミヤッセンをかわし2番手に戻るレモンスカッペン


残り数周で熱くなったのは3番手争い。
H-Mで1STOPのミヤッセン(ハース)が3位。
S-S-MとSタイヤを2回履き、隊列レースを回避したザコス(マクラーレン)が4位。
S-M-Mと正攻法で隊列レースの修羅場をくぐりぬけてきたメガボンレッドブル)が5位。

この時メガボンはノーペナで、ザコスより4周、ミヤッセンより11周新しいタイヤを装着。優位に立っていた。
レースも残り5周となったころ、ザコスがミヤッセンに1.1秒差まで詰め寄るが
49周目と50周目の最終コーナーで連続で挙動を乱してしまい1秒差に入ることが出来なかった。
(後に判明したがザコスはDRSが壊れていて使えない状態だった)

ミヤッセンも逃げ切りを図りたいが残り2周の51周目にメガボンにタイム差で逆転を許してしまう。

レースはそのままチェッカー。クジョアトが最後にSタイヤを2回履くプランを敢行しFLポイントも獲得した。

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ジョアトがトップチェッカー 後ろに見えるのは2位のレモンスカッペン

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ミヤッセンが3位でチェッカーを受けるも、ペナの関係で逆転。4位に転落

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次戦の舞台はオーストリアレッドブルリンク。
1周のタイムがグランプリ中1番短いコースになり0.1秒の遅れも許されない、激しいグランプリのなることが予想される。